=刀剣乱舞=自分の軌跡

~邂逅~
まず自分は『刀剣乱舞』についてリリース日まで全く存在を知らなかった。
こう書くと「嘘乙wあんだけ広告バンバン流れてただろww」と思われるだろうが本当に本当である。
ネットヘビーユーザーでネトゲ(MMO)中毒にもなった自分は以前からDMMアカウントを所持し、ブラウザゲーム(多くは登録~初回ご褒美Hを見て終わり)やゲームや漫画のDL販売を利用していた。
そうすれば広告はエロ動画広告・ブラゲそれに加えアプリゲ・モバゲ・ネットレンタルに印刷所または通販会社(3~4種)それに旅行などのネット割引広告でどんどん流れる。
正直広告など1mmも気にしない日常の中、全く気付かずリリース日を迎えた。
ち なみに船の方はやっていない、理由は登録が抽選の時期であり面倒だったことと、ご褒美Hがなくシステムも難しい(素材や配合等)と友人の提督が言っていたので、自分の中の『ブラウザゲームとは本当に暇な時間をつぶすもの』に当てはまらなかった。
 
そんな状態で1/14にいきなりTLが沸き立った時は本当に驚いた、仕事が終わりついったーを開いた途端、登録が始まった!と6~8割が騒いでいたのだ。
RTでも回ってきた覚えがない、本当にない、クライアントで一定時間内の同一RTは非表示にしているがそれも1時間以内程度である。
ジャンルの公式発表や実況並み、いや今はお互い別ジャンルに移ったものの、まだまだつながっている友人たちも湧いている、まさに大騒ぎだった。
とはいえツイ ッターの中で本気で沸き立っているのは8割中の2割にも満たない様子で、つまりは6割はかつて長くて1ヶ月、早ければ数時間で終わりを告げた様々な「ツイッター内のみの流行りゲーム」や「一人やりだすと我も我もと続く○○診断・○○ったー」のノリだった。
 
この時までは「しばらくTLうるさいかもなーゲームなら家に帰ったら調べるか」自分自身その程度のノリであった。
しかし自宅でスカイプを立ち上げた時、事態は一変する。
古くからのネトゲ仲間のとある友人に「登録しよう」と誘われたのである。
実のところ自分は『我も我も』組であり、流行り物には興味はある、そしてエロゲも好きだが本質は腐女子、イケメンいっぱい(らしい)だし声優好きでもあるのでほぼフルボイスは美 味しい、それに前述のとおりDMM提供であることに抵抗もない。
なにより、今は疎遠でこそないものの共通の話題が私生活のことばかりになった友人たちと、よーいドンで同じゲームがプレイできる、リリース日にスタートダッシュ可能というのはMMO経験者としてはすごぶる「喜ばしい状態」なのだ。

かつてのオタク友達とまたオタク話で盛り上がれるというのが、なんとも嬉しかった。
制作がニトロなのは「ふーん」だった、妹ブランドのBLGは楽しく遊ばせてもらったが兄ブランドの方は昔に1作やっただけだ、「イケメンゲームなのに兄ブランドの方がやってんの?」くらいは思ったがそんなのブラウザゲームにいちいち考えていられないので早々に忘れ、自分は刀剣乱舞のサーバーを選択した 。(ちなみに相模)
 
~初見時~
個人的にブラウザ・アプリゲームが楽しいのは
登録―たるいチュートリアル―ご褒美(アイテムだったりHだったりレアキャラだったり)―初回にポンポンレベルが上がり10~20くらいになってその体力が切れるまで
だ。
ここまでブラウザゲームではほぼ鉄板ともいえる流れだろう。
それから後も続けてやっていくゲームは
【ゲームシステム自体が楽しい・面白い】
【シナリオがいい・続きが気になる】
【キャラが多い場合、すべてのキャラに過不足なくイベント要素がある】
【報酬を出し惜しみせず、配り過ぎず】
【初めの方で好みの子をゲットできる】
これに加えて
【課金すれば確実だけど課金しなくても頑張りと運次第でなんとかならなくはない】
【月に1回はなにかしら入ってみようか?と思うイベントがある】
なんて感じだとそれなりに自分は長く続ける傾向にあった。
 
刀剣乱舞はこのなかの【初めの方で好みの子をゲットできる】に該当した。
・自分好みの子はレア以下でたいしたシナリオもない
・逆にレアすぎてゲットできないシーンを見るにも一苦労
とかよくある話で、これだと1回ログインしただけで終わってしまうのだが、運がいいのか悪いのか初期刀に驚くほど好みのキャラクターがいた。
 
加州清光、その人である。

容姿も塗りも声もばっちり好みで、しかも初期に自分で選択できて持ち主関連で(これは後から知ったのだが)色々な話も期待できそうだし日本史駄目プーな自分でも調べられそうじゃないか!
そうして1/14、喜び勇みながら自分の刀剣乱舞生活はスタートしたのである。
 
~ 船の女性向け版ではない~
漠然と自分はこれは船の女性版であると思っていた、UI等々は船をやっていないから知らないものの、ほとんどの人がそれを周知の事実と誤認識して扱っていたからだ。
もともと船にも興味は薄く、リリース日まで刀剣もしらなかったのだからこの時点では仕方のないことであった。
『提督が~』『と・う・ら・ぶ』等のセリフ、また初日に三日月を鍛刀だしたもののレアらしいがすっごい好みってほどでもないので「他のキャラとトレードできないかな」と呟いたときのこと、TLにいた提督が【姉の船でもできないから無理じゃない?】とリプライをくれた。
そういえばこの類によくある友達申請などがないから無理だなと思い、また提督がそう返事をくれたことで自分 の中では【船と刀は姉弟】と確定された。
なぜか「違う・パクリだ」と言った話はRTでも回ってこなかった。
 
 
~開始から~
さてしばらくは蜜月である、なんの憂いもなくかつての仲間たちとレアが出たレベルが上がったドロップがと大騒ぎ、RTで萌えな絵や小話がガンガンまわってくる。
好きなカップリングもだいたい確定してお祭りのような数か月が過ぎた。
ツイッターでは自ジャンルの話もするが、仕事が忙しい中、よくあることだが年数が過ぎて、人も少なくなりパラレルや女体化が多くなってそればかりが受ける自ジャンルで、若干話があわなくなる。
その分『今、流行ってみんな同じ認識でやっているもの』を楽しんだ。
リア友もそれなりにはまっていて、今まで別ジャンルだ ったが同じジャンルで話せるとなると嬉しくてそればかりだった。
刀を見にプチ旅行にいったり、刀剣乱舞に興味はないが歴史好きの友人などは日本史駄目プーな自分がせっかく興味を持てくれたのだから、といろいろ教えてくれた。
これは実に嬉しく、また大切な体験だ。
 
~数日から数週間が過ぎ~
ただそんな中で、TL内やネット友人と話の合わなくなる時期があまりに早くにやってきた、まず誘ってきた友人とだ。
キャラクターの好みは元々合わない、かといってキャラクターが嫌いでもないしカップリングが逆でもないのにすごく話が合わない。
しかしこれの理由は簡単で自分もその友人も『己の中で出来上がった●○くん』で話すからだ。
キャラのセリフ と(あれば)回想と後は元になったエピソードで作っていくしかない二次創作、こんなもんである。
元になったエピソードも諸説あり、キャラクター同士が同じ場所にいるならどんなカプでも可能となればいろんな可能性が出るだろう、それはそうだし自分も『己の妄想内だけで成立する、史実では接点なしカプ』に萌えていたのでどの口がというところだ。
 
ゲームシステムに文句を言う気もなかった、システムの質の問題ではなく、自分は【イケメンを集め、声優さんのええ声を聞いて、クリックしてゲーム的な要素を体感できればそれでいい】と言う気持ちで始めていたのだから、文句など出ようはずもない。
刀をすべて集めた後はログイン率は低めだったが、ログインすれば加州を眺めつんつんして それで満足だった。
 
 
~狂い始めた一部の人たち~
ネット友人が天狗になり狂い始めたのは割と早めの時期であった。
「自分がこの設定を流行らせた」「×××って使いだしたのは自分が渋で描いたから~」等々、度重なるものがあった。
設定競争はスタートダッシュ組が渋では強く、渋がそういうものが受ける場所だというのはわかっていたが、彼女の好きなキャラクターは私の中の●○くんとはすでに別人だった。
こっちの地雷な傾向を振られたときはやめてくれと言ったが、それでも話す、以前ならやめてくれたし会話はちゃんと成立していたのに、自分の友人が痛々しく発芽したのは残念だけども、そういうこともある。
攻撃的に他カプをこき下ろす人、下品になる人、まあ一気にしろ徐 々にしろ、流行ったらそういう人も出てくるし声が大きくて目立つようになる、一過性かどうかはわからないけどそんなもんだ。
そうやって、まったりとしていこうと思っていた。
そして6月X-DAY、眠くなりながら潜った大阪城地下にて、桜弁当事件がおきた。
 
 
~反応と狂ってしまった人たち~
正直、え、っと思った、意味が分からないと。
初期段階では情報が交錯しいろいろ言われていたが、結局はニトロプラスがやったことだった。
さすがにこれはRTでも回ってきた、自分はこの時にUIの件と加州の大和守のトレスやデザパクを同時に知った。
これは自分が加州が好きだと言っていたのもあってどうにも、周りが気を使ってくれてRT等はしなかったようである。
UIの件、数々の盗用、誠意 のないニトロの対応、自分の好きなキャラクターがパクリの果てに生まれたこと、またそのゲームにいくばくかではあるものの課金してしまったこと、これらが重なり自己嫌悪も相まって一気にアカウントごと削除した。
 
一言でいえば「いやになった」のである。
 
そんな中、驚いたのはいつも政治RTを欠かさない高尚様が「この話をTLでしないのは政治を教室で語らないのと一緒!」のRTを回したり。
トレス許すまじ!と言っていた人が「絵をかくのはすなわちトレスするということ、無から有が生まれると思うの?これだから素人は!」と言い出したり。
ゲーム業界に身を置くCG屋の友人など、こちらがニトロの表明文「説明になってない謝ってもいない」と言ったところ「いや企業の対応だし ブランドイメージがあるし」と擁護で絡んできたこと等だ。
被害者各方面に謝罪・一時休止・差し替えでようやくマイナスが少し減るくらいの騒ぎだろうと言えば。
「そこまでするのは大変なのでは?;;;」
と絡まれ
「その大変なことをするのが誠意でしょう?」
と答えたがその後は返答は得られず。
「新人がやったことだったねー」
と明るく話しかけてきたネット友人に目を見開いた、心底ほっとしていた様子だったのが印象深い。
「新人がやったことでも上役が辞任するようなレベルのことだよ?」
という言葉には
「うーんむずかしいんじゃない?」

新人ってそれ信じるの?仮に信じたとしてもまだ盗用したもの残ってるよ?
ブランドイメージが失墜することをした のは己だし、ブランドイメージのために他のクリエイターや一般人は泣き寝入りしろということか?
無から有を?製図・製作ソフトは何のためにあるの?そもそも盗用だよトレスですらもないよ?
せめて自分で写真を撮れ、それともクリエイターってのは団子も描けないレベルで名乗れるの?
など突っ込みどころは多く、一部の人は完全に狂ってしまった。
 
あの謝罪にすらなっていない表明文にすがりつく、自分の信じて楽しんでいたものが【盗用などしていない当たり前の状態】であらねばならぬ気持ちはわからなくはない。
というか【制作側が初めからそうやって作ってくれていれば何も問題なかった】のだ。
盗用で揺れる中、ニコ生でフィギュア発表、新たなコラボ、舞台etc… …。
販売停止にすら動かずにおいて見限るな、呆れるな、他の人にヘイトを貯めるなと言っても土台無理な話であろう、だって今現在何一つ「解決」に至っていないのだ。
そして狂ってしまったネット上の友人たちは時折、自分に弁明してくる。
×××××だから、とか、××××××に罪はないからと。
やりたいならやればいい、ネット上とはいえ友人の縁を切るなんて言ってもいない、しかしその人たちはただ己の罪悪感を拭い去るためだけにこちらに話題を振ってくる。
「その話題はいやだ」と言うとそれは批判、呆れた話だ。
己を貫く意思すらないならとっととやめろとしか言いようがない、趣味とは人の顔色伺ってするようなものじゃないんだ。
 
自分の意志ではじめ自分の意志で辞めた、結局そういうことだ。